食用のオイルとして知られるオリーブオイル。実は今から8000年よりも昔から、人々の生活に役立てられてきました(諸説あり)。その用途は食に、灯りに、宗教儀式に、そして美容にと様々です。
今回は、近年明らかにされているオリーブオイルの美容効果とその使用方法をご紹介します。
★オリーブオイルと美容のポイント★
お肌に適したオイル:使い心地が抜群
様々な美容成分:お肌にうれしい効果が期待できる
安心して使える:全身のケアに使用できる
オリーブオイルは今や日本でも美容オイルとして有名です。しかしながら、一体オリーブオイルはどのように美容に良いのでしょう?
オリーブオイルはオリーブの果実から得られる油です。油の主成分である脂肪酸の組成ですが、オリーブオイルの55-83%は“オレイン酸”というものでできています。
実はこのオレイン酸は、人の皮脂成分にも含まれているのです。人の皮脂の60%は脂肪酸でできており、主にパルミチン酸・パルミトオレイン酸・オレイン酸で構成されています。また、オリーブオイルの微量成分である「スクワレン」や「ステロール」も皮脂成分に含まれていることから、オリーブオイルは人のお肌の皮脂成分に似ていると言われる植物油です。
人の皮脂に近いと何が良いのでしょう?
オレイン酸はもともと肌にある成分のため、肌なじみが良いのです。オリーブオイルを塗布しても、いつまでもべたついていることなくすうっと肌に溶け込むような感触でサラッとしているのはこのためです。
スキンケアでこの使用感は大事ですよね。肌に良いとわかっていてもベタベタ重い感触のオイルやクリームは使用を躊躇するものです。
健康に良い成分が取り上げられやすいオリーブオイルですが、美容に良い成分も数多く含まれています。
スクワレン
人の皮脂中にも存在するうるおい成分です。お肌を柔らかくしたり、お肌の表面に膜をはってうるおいを保ったりといった「エモリエント効果」があります。近年注目されている美容成分ですが、一般的には主に深海ザメの肝油からとられており、植物油に含まれるのは珍しい成分です。
βカロテン
皮膚の乾燥や荒れを防ぎ、皮膚をやわらかく保ってくれます。
ビタミンE
お肌を若々しく保ちます。皮膚の毛細血管の血行を促進します。
ポリフェノール類
オレウロペインをはじめとするポリフェノール類が、様々な外的環境から肌を守ります。また、シミの元になるメラニンの生成を予防します。
オリーブオイルでスキンケアすることで、肌にうれしい貴重な美容成分もお肌に届けることができます。
オリーブオイルの主成分であるオレイン酸には、保湿効果があり、スクワレンなどの美容成分とともにお肌のうるおいを保ちます。オレイン酸もスクワレンも皮脂に含まれている成分なので、お肌に自然なモイスチュアバランスをつくりだすことができるのです。
また、オレイン酸には皮膚を柔らかくする作用もあるため、角質のゴワツキや小じわなどを改善するという、美容に嬉しい効果も期待できます。
食用のオリーブオイルが”美味しさ”を重視しているのに対して、化粧用には使用感の良さが求められます。
オリーブオイルには元々美味しさにつながる苦みや辛み・独特の香りがあります。
そういったものは美容オイルとしては不要であり、お肌への負担になる可能性も。
化粧用のオリーブオイルは、精製オリーブオイルを使用することでにおいなどが少なく、お肌に心地よく使えるよう調整されています。
美容オイルには、お肌のためつくられたものを使いましょう。
オリーブオイルは、油なのに“さらっとしてべたつかない”のが特徴で、肌に直接使いやすいオイルです。自然由来のものなので安心して全身に使うことができます。
お肌に直接オイルを使うと、日焼けや油やけなどが心配という方もいるかもしれませんが、心配は要りません。オリーブオイルはわずかですが日焼けを防ぐことが確認されています。しかし、即時黒化を誘引するUV-Aを防ぐ効果まではないので、日焼け止めとの併用をおすすめします。
※油やけとは主に油に含まれる不純物が引き起こす色素沈着です。
まず、お肌を保護しうるおいを保つ効果です。オリーブオイルが皮膚の表面に薄い膜をつくり、外からの刺激をやわらげてくれます。また、この膜が皮膚からの水分の過剰な蒸発を防ぐので、お肌のうるおいを逃がしません。お肌がべたつかずしっとりするので、お肌の乾燥や、乾燥による小じわ対策ができます。
次に、お肌をやわらかくする効果です。オリーブオイルが角質層に浸透し、肌にうるおいを届け、肌をやわらかくしてくれます。お肌のざらつきやゴワツキが気になる方におすすめです。
次に、汚れを溶かす効果です。油性の汚れを浮かせて取り除くので、メイクや毛穴に詰まった油汚れをしっかり落とします
最後に、ツヤを与える効果です。オリーブオイルが表面に薄い膜を形成し、ツヤを与えます。乾燥による荒れに効果を発揮するので、唇や爪のケアにもおすすめです。
オリーブオイルが様々なお肌の悩みにこたえます。
乾燥肌に
オリーブオイルがお肌の水分を保って、お肌のうるおいを守ります。
お肌がやわらかくなることで、スキンケアの浸透がよくなり保湿効果を受けやすくなります。
敏感肌に
オリーブオイルがお肌を刺激せず、穏やかに保湿します。
オリーブオイルが水分を保ち、外からの刺激をやわらげるので、お肌のバリア機能の改善につながります。
年齢肌に
オリーブオイルでマッサージすることにより、お肌の血行が良くなり、ターンオーバーが促進されます。
お肌にうるおいを与え柔軟にすることで、小じわ予防に。
汚れや角質をしっかり落とすことで、お肌のくすみに効果的です。
大人の脂性肌
皮膚を柔軟にし、毛穴の皮脂詰まりまでしっかり落とすので、ニキビやメーク崩れなどの悩みがある方はお試しください。
上記以外のどんなお肌でも、オリーブオイルはやさしく美容の悩みにこたえます。
食事だけではなく化粧品として、オリーブオイルを取り入れてみてはいかがでしょうか。
添加物を一切使用していない、100%純粋なオリーブオイルです。
厳しい基準をクリアした精製オリーブオイルとエキストラバージンオリーブオイルを独自にブレンドしています。精製によってお肌への刺激やオリーブオイル独特の香りが取り除かれ、さらっとしていて使いやすい美容のためのオイルです。
100%オリーブオイルのため、お子様やペットのいるご家庭でも安心してご使用いただけます。
様々な使い方ができるオリーブオイル。日本オリーブの「オリーブマノン 化粧用オリーブオイル」を例にして、その使い方を5つご紹介します。
顔の保湿
化粧水のあとに少量のオリーブオイルを手にとり、一度手のひらにのばしてから、お肌にやさしくなじませます。
ボディの保湿
入浴後の使用もおすすめです。入浴後のぬれたお肌にやさしくなじませ、その後水分をふき取ります(半身1~2mlでOK)。入浴後の過剰な水分の蒸発を防ぎ、乾燥からお肌を守ります。
約4mlのオリーブオイルを額・ほほ・鼻筋・口元・あごに広げ、メークを浮かびあがらせます。ふき取るときはティッシュで顔全体を覆い、やさしく押さえて油分をしみこませてから、タオル等で上から下に汚れをぬぐってください。強い摩擦はお肌に負担をかけますので、充分な量のオイルを使い、やさしくふき取るようにします。
その後、ウォッシングクリームなどで洗顔してください。
洗顔後の乾いたお肌に行います。
約4mlのオリーブオイルをお顔全体にのばし、約3分間おいてから体温程度のホットタオルでお顔全体を覆います。最後にタオルが冷める前に、軽く押さえるようにしてオリーブオイルをふき取ってください。
オリーブオイルが浸透し、お肌がうるおいやわらかくなります。
またオイルによる密閉効果でお肌の温度が上がり、血行が良くなります。
洗髪する前に、髪を3つにかき分けて、分け目に沿って頭皮にオリーブオイルを1mlずつつけます。最後につむじに1mlつけて、指の腹を使って地肌をマッサージしながらなじませます。しばらく放置した後、お湯でしっかり予洗いし、髪と一緒に頭皮もシャンプーします。
髪の毛穴の汚れがきちんと取り除かれ、さらに頭皮も潤うことにより皮脂の過剰分泌による髪のべたつき対策や頭皮の乾燥、フケ予防になります。
爪:オイルをコットンに含ませ、爪と周りをマッサージしながらなじませます。
爪の乾燥や割れ、ささくれに効果的です。
唇:手のひらに少量とり、指先でやさしくなじませます。
乾燥による荒れを防いで、ふっくらツヤのある唇に。口紅のノリも良くなります。
オリーブオイルを美容に取り入れたことのない方も、イメージをもっていただけたでしょうか。手軽に、気になる所にオリーブオイル美容を試してみてください。
お肌に適したオイル:使い心地が抜群
様々な美容成分:お肌にうれしい効果が期待できる
安心して使える:全身のケアに使用できる
★お肌にうるおいを与える
⇒乾燥による肌トラブルに
★お肌をやわらかくする
⇒お肌のゴワツキが気になる方に
★汚れを溶かす
⇒油性の汚れを落として毛穴まですっきり
★ツヤを与える
⇒髪の毛や爪、唇もきれいに
天然成分が、自然に健やかなお肌へ導きます。毎日のスキンケアに、是非お試しください。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
日本オリーブの化粧品
商品名 |
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用途 | オイルパック・マッサージ 全身の保湿・スタイリングに |
お顔の保湿 ボディーローションとして |
化粧液 (化粧水or美容液として) |
保湿クリームとして 顔・全身のケアに |
お悩み | 敏感肌・乾燥肌 お肌のごわつき |
乾燥肌 | 年齢肌 酸化ストレス肌/ハリ不足 |
肌あれ・あれ性 |
特徴 | 添加物不使用 100%純粋なオリーブオイル 超敏感肌にも |
乳液がいらないくらいしっとり 合成香料・着色料・防腐剤不使用 ローマカミツレ花油の香り |
粒子が細かく、浸透しやすい 年齢を重ねた素肌にハリ・ 弾力・透明感をアップ |
【医薬部外品】 肌の乾燥を防いで しっとりすこやかに保護 |
容量(朝晩使用) | 200ml(約1.5~2カ月分) | 180ml(約1カ月分) | 80ml(約1.5~3カ月分) | 180g |
レビュー (22年4月) |
暮らしの中にオリーブを -日本オリーブ株式会社-
1942年に岡山県牛窓町でオリーブ園を開園し、1992年からはスペインにも自社農園を持ち、使用感と素材にこだわる自然派化粧品とオリーブオイルを誠実につくり、お届けしています。
オリーブオイルには「お肌を保護しうるおいを保つ効果」や、「お肌をやわらかくする効果」などが期待できます。
くわしくは本ページの「2. オリーブオイルの美容効果」をご覧ください。
オリーブオイルによって日焼けが助長されることはありません。
むしろオリーブオイルには日焼けを起こしにくくする効果があります。
しかし黒化を誘引するUV-Aを防ぐ効果まではないので、日やけ止めとの併用がおすすめです。
食用オリーブオイルは美味しさを、化粧用オリーブオイルはお肌に塗布した時の安全性と使用感を大切にしています。
化粧用のオリーブオイルは、精製によって香りや刺激などを取り除き、お肌に心地よく使えるよう調整されています。
それぞれの用途にあった商品をお使いください。
クレンジング・オイルマッサージ・保湿クリーム代わり・髪のスタイリングなど様々な使い方ができます。
くわしくは本ページの「3. オリーブオイル美容法」をご覧ください。
瀬戸内の美しい島々を見渡す丘にある「牛窓オリーブ園」がわたしたちの活動拠点です。約2,000本のオリーブが茂る園内にはハーブ園や幸福の鐘の丘などがあり、家族でくつろげる観光スポットとしても知られています。山頂にあるショップには当店で販売されている化粧品、食品、オリーブの鉢植えなどが並び、展望台からは周囲の景色をぐるりと360度眺めることができます。初夏に咲く白いオリーブの花、秋に色づくオリーブの実、そして年に一度、大勢のお客様でにぎわう収穫祭と、四季折々の表情を楽しんでいただけます。
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