暮らしの中にオリーブを。

【予告】新商品「オリーブマノン エスペランサ エマルシオン」

2021.09.29

 

2021年10月21日(木) 私たちは年齢肌に悩む皆様のために新商品「オリーブマノン エスペランサ エマルシオン」(化粧液)を発売いたします。 まだ発売前ではありますが、先行でお知らせをさせていただきます。

 

さらなる有用成分を求めて、27年前に始まった「オリーブ葉」の研究


私たちの会社と農園は、日本のエーゲ海と呼ばれる「岡山県牛窓」にあります。 牛窓オリーブ園でオリーブを育てながらオリーブオイルだけでなく、果汁、葉も利用して肌に有用な成分を開発してきた私たちは、ポリフェノール含有量の高い「オリーブ葉」のさらなる有用性を求めて、1994年に研究を開始しました。

 

「原石を磨く」岡山大学神崎浩教授との共同研究~キーワードは「発酵」~


高温多湿な日本で古くから発達してきた技術「発酵」。 ポリフェノール含有量が高いものの、苦くてそのままでは食用に適さないオリーブ葉を、発酵の技術を取り入れることで有効利用できないかと考えました。時を同じくして、微生物の力でオリーブ葉の機能はもっと高まるに違いないと考えていた、発酵のスペシャリスト農学博士・神崎教授。私たちの共同研究が始まりました。

 

神崎教授の新しい発見


化粧品や食品素材に使用することを想定し、神崎教授がまず選んだのは酵母や麹など食品にも使用されている安全性の高い微生物でした。そして、沢山の微生物を試す中、唯一パン酵母だけが、オリーブ葉ポリフェノールに作用し、新たな高機能成分に変化させることを発見しました。私たちは、酵母の力で出来上がった素材を「微生物変換オリーブ葉エキス」、そこに含まれる高機能成分を「Bオリボール」と命名しました。このBオリボールは国内外で報告されていない、新規成分であることが判明し、岡山大学・日本オリーブの共同で特許を取得しました。
「オリーブ葉抽出物を酵母処理することにより得られる抗酸化物質」(特許第4652355号)

 

新規成分Bオリボールの機能性


完成した新規成分Bオリボールは、抗酸化剤としてよく使用されているビタミンC、ビタミンEや今までのオリーブ葉ポリフェノールよりもはるかに高い抗酸化効果が認められました。そのため、酸化肌ストレスが原因でおこるスキントラブル、ハリ・弾力の低下、肌荒れに効果をあらわすことが期待できました。
しかし、化粧品に配合しようとしたとき、パン酵母由来のいわゆるパンが焼けたような香ばしい匂いが気になってしまうことが分かりました。優れた機能をもっている新規成分を含んでいても、微生物変換オリーブ葉エキスのこのにおいは化粧品には適さないと考え、新たな酵母を探すこととなりました。

 

新たな酵母を探して


オリーブの花

オリーブをはじめ、ウメ、サクラなど16品種155株から採取した花酵母で、Bオリボールと同じ成分ができないか・・・神崎教授のもとで再び研究が始まりました。その結果、色々な花酵母の中で、牛窓のオリーブの花から採取した黒酵母(アウレオバシジウムプルランス)がさわやかな香りと高い変換効率をもつことから、オリーブ葉ポリフェノールに最適であることがわかりました。
世界で初めてオリーブの花から黒酵母を単離し、Bオリボールの製造に用いることに成功したことより、新たな特許も取得しました。
「抗酸化性化合物及びそれを含有する組成物の製造方法、並びに、それに用いられる新規微生物」(特許第6609132号)

 

ポリフェノール高含有のオリーブ葉エキスを


酵母の選定とともに、Bオリボールの材料となるポリフェノールをより多く得るための抽出方法も見直しました。70年以上オリーブを育ててきた経験から、自社農園にてポリフェノールを多く含むオリーブの品種の選定、葉の収穫時期によって変化する含有量の追跡と分析、抽出条件を確立しました。

 

しかし、ここで完成ではなく、大変なのはここから


大学のラボスケール実験から、お客様にお届けするための大量生産に移行できるのか、検証が始まります。日本オリーブには酵母の大量培養装置がなく、かけられる研究開発費にも限りがあります。そこで大きめのステンレス容器やポリタンク、サーモスタットヒーターなどを使って装置を作るなど、工夫を凝らしながら進めていきました。しかし、単に入れ物を大きくしただけでは、大量培養はうまくいきません。特にオリーブ花黒酵母は研究が進んでいないこともあり、苦労の連続でした。温度、時間、pHなどの条件を変えて何度もチャレンジし、やっと大量培養条件を見つける確立することができました。

 

オリーブ葉の研究を開始して27年、岡山大学と日本オリーブの連携により、オリーブの花から単離した新規黒酵母菌の力で、オリーブの葉に含まれるポリフェノールを変化させた新規高機能成分Bオリボールの量産に成功。
2021年、ついにBオリボール含有「微生物変換オリーブ葉エキス※」を配合した化粧品「オリーブマノン エスペランサ エマルシオン」を発売します。私たちは、オリーブから得られたこの素晴らしい素材を用いて、もっとお客様にご満足いただける商品を目指して開発を続けて参ります。
※アウレオバシジウムプルランスオリーブ葉エキス発酵液

 

日本オリーブのオリーブ研究の歴史


1973年 オリーブ果汁実用化
「オリーブマノン ファイネスアートグリーンオリーブM(現在は終売)」
1994年 オリーブ果汁配合「オリーブマノン グリーンローション(果汁水)」発売
オリーブ葉のポリフェノールを生かせないかと研究に着手開始
2000年 化粧品成分の国際共通表示名称に「オリーブ果汁」を登録
2002年 オリーブ葉エキス実用化
「オリーブマノン 薬用ホワイトニングシリーズ」発売
2008年 微生物変換オリーブ葉エキス※について、化粧品業界誌へ投稿、掲載
2016年 化粧品成分の国際共通表示名称に「Aureobasidium Pullulans/Olive Leaf Extract Ferment Filtrate」を登録(米国パーソナルケア製品評議会)
2017年 オリーブ葉エキス配合「オリーブマノン オリーブリーフローション」発売
「抗酸化性化合物及びそれを含有する組成物の製造方法、並びに、それに用いられる新規微生物」で岡山大学と共同で特許を取得
2018年 化粧品表示名称に微生物変換オリーブ葉エキスの表示名称として「アウレオバシジウムプルランスオリーブ葉エキス発酵液」登録(日本化粧品工業連合会)
2021年 微生物変換オリーブ葉エキス※配合「オリーブマノン エスペランサ エマルシオン」発売 ※アウレオバシジウムプルランスオリーブ葉エキス発酵液
 

「オリーブマノン エスペランサ エマルシオン」
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瀬戸内のエーゲ海、牛窓オリーブ園へ

瀬戸内の美しい島々を見渡す丘にある「牛窓オリーブ園」がわたしたちの活動拠点です。約2,000本のオリーブが茂る園内にはハーブ園や幸福の鐘の丘などがあり、家族でくつろげる観光スポットとしても知られています。山頂にあるショップには当店で販売されている化粧品、食品、オリーブの鉢植えなどが並び、展望台からは周囲の景色をぐるりと360度眺めることができます。初夏に咲く白いオリーブの花、秋に色づくオリーブの実、そして年に一度、大勢のお客様でにぎわう収穫祭と、四季折々の表情を楽しんでいただけます。

オリーブの木
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